詩人:あいる
一万光年遅れて
ボクまで届いた光
ボクの声も
一万光年先の星まで届く
吸い込まれたけど
声って
虚空を眺める旅人
こえて
こえて
ららるらら
るらら
せめて隣の君くらいは、
ららるらら
るらら
向き合えなかった
あの日くらいは、
ららるらら
るらら
ついさっき
零れた何かは、
ららるらら
るらら
一秒先のボクに向けて。
るらら
太陽や月を
うまく模写できないけど
ボクの涙は雨に
よく似ているよ。
今飛び立っていった
羽音は聞こえないけど
はねて
はねて
ららるらら
るらら
もう消えちゃった
足跡くらいは、
ららるらら
るらら
ひとりぼっちの
サンダルくらいは、
ららるらら
るらら
抱き寄せた水面の
キラキラだとか、
ららるらら
るらら
一秒先のまだ見ぬ景色へ
るらら
ボクはいないけど
声は走るよ
君もいないけど
君に届くよう
地球の自転の
加速に任せて
もすこし
唄っておこーかと想うよ