詩人:さみだれ
本当のこと言うとね
たださみしいだけなんだ
どれだけ美しい夕日も
ひとりで見てるのは
こんなこと言葉にするとね
誰かに甘えたくなるんだ
強がってひとりで生きてるけど
弱くてひとりで死にそうなんだ
月も太陽もひとりきり
星は数えきれないほどあって
人は増えてばかりいるのにね
僕もひとりじゃないはずなのにね
本当のことはね
あまりにみっともなくて泣けてくるんだ
青い光の部屋の中でも
いるのはたったひとりなんだ
言葉ってのはね
どうしようもなく伝えたいものなんだ
行き場がなくたって
生きてるようなものなんだ
本当のことは
言葉にできないようなこと
たださみしいだけってのも
嘘なのかもしれない
その中の本当なのかもしれない