詩人:さらら
春には溶ける雪ダルマのアベック
手袋だけ落ちて
小川となり
寄り添い合った
雪ダルマ
暖かそうに
こんな人間に無理矢理
ラブソングうたわせても
ラムのラブソングを
サディスティックに変調させたよな文句しか
知らない
浮気などされたら
本物そっくらな蜘蛛のおもちゃを沢山
買って 椅子やめにつくとこ
置いたとて逃げるというより
喜びそうなタイプで
おもしろくない
そうさ 緊急対策に意識傾きやすいのは
大切な人たちを守るため
そこで
雪ダルマのアベック
詩い逢うよに
寄り添ってる
春には手袋だけ落ちている
ふたりの想い
飽和し大気となり
雲となり雨となり
傘 鳴らす
いつか雪となって
その寒さは
温もり求めること
報せ合うように