詩人:甘味亭 真朱麻呂
自分の中にある筈の確かな真実を知りたくて仕方なくてそれでもいつになっても真実は見えないままで
見いだせぬ苛立ちが焦らせ僕を急かすそしてただ時だけがむなしくあっけにとられ立ち止まる僕の目の前を通り過ぎて行く
漠然とした答しかまだ見えてはいないけれど
いつか見えると信じてる
すぐそこまでもう見えているのになぜか見えないんだただ僕から逃げる答を必死になり死に物狂いでもつれる足でそれでも追いかけるだけの日々
つかめない答が苛立ちを増しさせこのままつかめないんじゃないかという不安を次々にたまらせて抱かせる
それでも追いかけるしかない毎日だから
心の奥にたまっていく不安と積もり積もるあきらめの言葉とだらしない弱音そして焦りと絶え間なく忙しなく続く日常
ただそれだけさ
思いついただけの心に描いたイメージを言葉にしたらもう留まることを知らない明日が見えただけ
その先になにが待っていようと絶望はきっと僕にはマッサージにしかならない
もう慣れてしまったから闇の中は
誰も描くことのない世界をこの闇の中で光の射さない闇の中でやさしさのない温かみもない言葉でただ描き続けるだけ
きっと誰かを待っても誰もが来やしないからとあきらめられたならあきらめがついたならさあ描こうよと孤独がまた僕に届くはずのない悲しい詩を作らせるのさ
僕の意識は幾重にも張り巡らされたジレンマの鎖で縛られた心の中に閉じこめられたまま
やさしい言葉も温かい言葉も閉じこめられたまま
僕は泣きながら
繰り返す変わらない同じ様なむなしい日々の連鎖
必ずいつもかわりばんこに訪れ連続する夜と朝
そしてこの涙
笑顔のない自画像
鏡に映るのはいつでも嘘つきの僕というピエロ
嘘をつき続ける悲しき涙に濡れた心を濡らす毎々梅雨のような狂ったように続きむりやり繰り返される見送るだけの日々…
ただそれだけさ