詩人:どるとる
出会いは簡単
別れは複雑
言い訳や屁理屈
並べたらきりがないね
それこそ夜通しかかるよ
闇に巧く隠れ
僕をあざ笑う
名前のない幽霊が
僕を見て何事かをつぶやいてるけどきこえない
感情のない
言葉の羅列が星のようにちらちら輝く
ただただ
どこまでも
長い鉄塔のように
空に向かいのびた
体裁繕った幻影が見せしタワー
そこを動かないで
今から行くから
幽霊みたいに
正体のつかめない
君を抱きしめに
今、行くから
心の扉を開けてて
鍵はいつも
この手の中にある
僕だけのゴースト
君の中にある
ほんとうの君は
僕しか知らない
君の悲しみは
僕にしか見えない
ほら僕の胸の中で
成仏すればいい
全て 受け入れるから
全て 受け止めるから
わがままも言い訳も語り尽くしてしまえばいい
夜は長いさ
いつまでもつきあうさ
おかしなたとえをしてしまったように
君がかわいく笑う
君は浮かばれたかな
僕の胸で眠ったかな
ほら 話してごらん
その涙のわけを
出会いは簡単
別れは複雑
跡形もなく消えた
影はまるでゴースト
小指と小指で誓ったあの約束を守れたかどうかは夜が明けてから解る
僕の胸の中には
ただ君への愛だけ
それだけが消えないで残った 残った
ページはひたすら
進んで 進んで
やがて 大げさに
過去を祭り上げる。