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詩人:阿修羅
重ねるのは
貴方の横顔かも知れない
見つからないからって、其れ
抉るなよ、傷
すべてに終わりを
視るあたしは哀しいのか
揺れる水の中歌った
流れる血液だけが
妙にリアルで
瞳閉じれば
脈打つ音だけが
その時のあたしにとっては
紛れもない事実だった
哀しくなって泣くことは
簡単ではなくて
感情が素直に出ることが
とてもうらやましかった
傷つけて
壊すことなんて
とても簡単で
脆さに唾を吐いた
何も知らないフリをして
刺した
息が出来なくなるほどに
愛してなんて
云わない
無理だから
永遠なんてない
すべてに必ず
終わりはくるから
傍に、居てほしかった
ねえ
近づくことは
出来るでしょう?