詩人:サトリ
そうこんな空が好きだった。通り雨の後に香るにおいとまだらな雲を運んでくる。手を伸ばすと消えてしまいそうでだけれど掴めそうで。そんな僕を惑わす日曜の夕方が微かに笑っている。ああ忘れてた前もこんな風に空を見上げて一人呟いてたっけ。変わらない景色には変わらない毎日しかなくて一つ変わったといえば髪を切ったことぐらいかな。ねぇ。きっとこんな空だったよね。