詩人:甘味亭 真朱麻呂
まるでそれは夢か幻のようにただ静かすぎる始まりと終わりを
今日も伝えにきただけで本当に心の奥で願い求めてるものとは
全く違う的はずれの答だったただひとつの頼みの綱だった期待はその瞬間に無惨にも崩れ去る
期待にしていたのに期待した僕がばかだったのかそれとも期待したそのもの自体が
だめで僕の選択ミスでなんてどちらにしても僕が悪いことに何も変わりなんてしやしないけど
ただなんか許される何かを気づきゃずる賢い方の心はそんな都合のいい逃げ道をそこに求めていた…
終わりはいつかの昼下がりのような真昼の生暖かい空気のような冷たい月明かりの中で昼間のいかれた空の色を想うような気持ちが今胸の奥で退屈なメロディの音の波がただくり返し毎日をただ過ぎて行くままに下がったりあがったりまた振り出しに戻ったりしながら毎日同じことを同じようにやるだけの大差のない時間の波が今日も昨日と全く同じ波の高さ同じ気だるい時間の中で忙しく動き回るだけのいつか終わる果てしないほどの先が見えない蜃気楼のように幻と夢を行き来しながらくり返す単純な物語
時々泣き叫びたくなる
そして時おり泣き声や心にもない戯れ言やほめ言葉をつぶやく自分に嫌気がさしてこれでいいのかと立ち止まったよ旅のほんの途中で
ため息すらも途切れ途切れさびしさ紛らすためだけの独り言もなんだか孤独を愛してるはずの自分らしくなくむなしく感じて行き詰まる時の片隅
それでもむざむざと時を流すわけにはいかなくてあやふやで不安ばかりでも歩き出すしかなかった
その場にずっとこのまま立ち止まっていたところでなにも見えずなんの意味もなく時がただ流れすぎて行くだけなのだから
仕方無くおぼつかない足取りのまま歩きだすしかなかったのさ