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詩人:カナリア
若気の至り
そんな言葉では終わらせられないような
彼の過去
イカレてる
暗闇の世界に
あんたは何を求めたの?
パンツ一枚で堕ちた穴に
死とは違う世界が見えたとしたら
それは希望?
違うよ
単なるあんたが勝手に作り出したお伽話にしか
過ぎないよ
今隣で
静かに寝息を立てて
眠る横顔
どうして穴の中で死んでくれなかったの
そっと呟き
彼を抱きしめる
大丈夫
大丈夫だよ
自分自身にそう言い聞かせ
出会ってしまった運命を呪いながらも
あたしはまだもう少し
彼の隣で眠る事に決めた
あたしがいれば
大丈夫
そんな自意識過剰な言葉がどうか
お伽話の一部になりませんように
メリークリスマス
My Black SANTA
あたしの隣で
ゆっくりおやすみ