詩人:soul
何も考えんまま
街を歩いていく
午前四時半
朝焼けがまぶしい
早朝じゃ誰も居らん
前も後ろもおれ一人
もしかしたらこれが
孤独というものなのか
目を閉じて開いて
呼吸して
おれという存在を
確認
まぶしい太陽光で
また目を閉じた
何か探しながら
街を歩いていく
午前八時過ぎ
何やら喧しい
発狂寸前の街角
日常風景広がって
何処か遠くの方で
少女が笑った
感覚を研ぎ澄まして
目を開けて
おれという存在を
確認
気づいた事は
おれはおれが似合ってた
何も考えんまま
街を歩いていく
午前零時
今家に帰る途中
静まり返る街角
脳内回路が回りだす
頭の奥の奥の方
確かな声を聴いた
目を閉じて開いて
息を吸ってまた吐いて
世界が揺れる錯覚を感じながら
おれという存在を
確認
蛍光灯消して
目を閉じた