詩人:甘味亭 真朱麻呂
君もただ当たり前に笑ってくれるなら
それでいい
それだけで意味はあったんだと
それだけで僕の心は満ち足りる
それだけでよかったと思えるよ
まるいお月さまが夜空の闇にぷかり浮かんで
僕らに淡い光を注いでいる やさしさで照らしながらこの手をつなぎ重ねる温もりはいつまでも変わることのない永遠の紛れもない真実
確かな事実としての形なんだから
そうそれは僕らにとっても僕らにとっての間違いじゃない幸せの形でもあるんだから 流れ去る運命のままに行き過ぎる全てのどうしようもない摂理と時の形と同じように
それが僕らの愛の形で
それが僕らの幸せの形で
それが僕らふたりの色
きっとそうなんでしょう
だから
明日もずっとその先も僕は 君と同じ愛の色に染まり君がくれる何気ない言葉に鮮やかに光を放つ涙を流し ただひとつの愛の真実を信じながら 歩いてく時の途中で僕ら立ち止まり空を見上げる
とてもきれいで懐かしくて切ないやさしいばかりじゃない色
そうあの空の一面に果てなく広がる夕暮れを見上げながら
ぽつりとつぶやくよ
ああ 何気なくそう
君を 君を 君を
愛してるこれからもずっとずっとずっとそれだけは変わらないからと
少し恥ずかしそうに半笑いではにかみながらまた歩き出す帰り道家路へつづくいつもの道土手沿いをまっすぐまっすぐこのまま遠い未来までも行くそして僕らはお互いのふたつの影をつれ手をつなぎまた新しい今日という明日へいたという証になるような何かの足跡を残し
かすかな足音をたて
ゆっくりゆっくりゆっくりとした足取りで
その足取りは地球の回る(スピードで)速さ 命が廻るように僕らは少しずつそう少しずつちょっとずつ明日へ足を踏み出し旅へと行き目的地へと急ぐことなく
それなりに残された時間を僕らなりに楽しむのさ
そしてまた夕暮れの彼方へ 彼方へ 彼方へと