詩人:どるとる
泣いて 笑って
1日が終わる
楽しかったねって嘘ばっかついて
いらぬ愛想まで振りまいたのに疲れただけ
お家に帰れば驚くくらいぐったりしてる
ため息で曇る窓ガラス
そこから見える夜はなんとも切ない色をしている
カラーバーが映るだけのテレビが点いてる部屋
たまに 深く傷ついて男なのに涙を流してる
夢さえも見れずに
目覚めた朝は
寝覚めが悪くて
ああ、まいるね
泣いて 笑って
まあまあだったって
ただそれだけ
黄昏るだけ
風に吹かれて
タバコふかして
柄にもなくかっこうつけて
かっこうつかなくて
しょんぼりしたりして
こんなふうに過ぎてく毎日
素晴らしい人生よ
いつまでも
ありふれた日常よ
いつまでも
溶けない悲しみという氷が
心を冷やすけど
泣いて 笑って
何かひとつでも
うれしいことが何かあるなら
それはそれで素晴らしい人生
金持ちじゃなくても
心が満たされているから幸せだよ
泣いて 笑って
また 泣いて 笑って
繰り返す毎日
ああ 明日は晴れるのかなあ?
何も見えないけど
僕は明日も生きてしっかり朝飯も食って
腹が減れば食うだけ食って
眠たくなったら寝るだけ眠って
なんとなく生きているよ
心配することなんか何もないさ
生きていられるだけで素晴らしい人生だ
幸せはきっと
小さすぎて見えない
手のひらの中に
生まれた時から
あるのに
気づかないものさ
だけれど気づいたよ
僕は間違いなく幸せなんだね
心が満たされているから
泣いて 笑って
明日も僕は僕で
生きていきます
脳天気な人ほど
素晴らしい人生を生きられる
ああ 人生は素晴らしい
生きていればどこまでだって幸せになれるから
笑って 泣いて
ただそれだけでいつの日かお星さまになれるから
あの夜空に輝ける日が来るから。