ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 秋風にさそわれて > 投票

どるとるの部屋  〜 「秋風にさそわれて」への投 票 〜

  • どるとるさんの「秋風にさそわれて」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[161149] 秋風にさそわれて

詩人:どるとる


この窓から見える景色はもう秋の色に染まり
葉っぱは黄色に朱に染まる

並木道を歩けば
なんだか肌寒くて
ポケットに手を入れ
黄昏てしまうよ

振り返れば
僕も大人になって
もっとしっかりしなくちゃと思うけど

風に吹かれて
心ふるえて
たどり着いた
夕闇の中
少しだけ優しすぎるだけ
それだけでいいような気がするから
これ以上背伸びする気はないのさ

ジャケットの襟を立ててまた歩き出す
並木道に背を向け
映画のラストシーンみたいにかっこうつけてさよなら

雨の気配 冷たい風が吹き始めて
葉っぱを散らす
窓の外は
木枯らしの子が騒ぐ

秋風にさそわれて
ふとドアを開けたら
そこはもう冬の街

白い時間が流れる。

2010/10/10 (Sun)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -