ホーム > 詩人の部屋 > サエの部屋 > 呪文 > 投票

サエの部屋  〜 「呪文」への投 票 〜

  • サエさんの「呪文」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[196560] 呪文

詩人:サエ

夜中に見返す愛しい文字たち
きれいに並んだ愛しい文字たち
もうすぐ消える愛しい文字たち
透明な宝箱があったらいいのに

秘密の角を曲がったら
そこは月明かりもない夜のなか
あなたに背を向け火をつける
煙がくゆる夜のなか
あなたが私を呼んでいる
私の名前を繰り返す

返事なくても続けるあなた
何度も唱える呪文のようで
続く呪文は魔法のようで
私は魔法にかけられて
あなたの呪文が愛のことばに聞こえるの

名前をひとつ呼ばれるたびに
私の体温が上がってく
名前がまるで
愛してるの隠語のようで
あなたに何度も唱えて欲しくて
私は聞こえない振りをする

消費期限はあと2日…
あなたはあと何度
魔法を使うだろう

2020/04/01 (Wed)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -