詩人:清彦
右か 左か…
そんな単純な選択肢じゃない
今僕が立っているのは
幾千も選んだ言葉や仕草で
たどり着いた場所さ
瞼を強く閉じれば
次に眼を開いた時には
全く違う景色が広がってて
そこには笑顔の君がいて
あの頃みたいな日々に戻るんだ
そんな妄想をしてみると
余計に悲しくて
僕らはいつだって
何かに追われながら
何かを追い求めた
どんな結末が待ってるのかな
追いつかれては逃げ
掴まえては追いかけ
やがてたどり着く終着点
そこは同時に再出発点
疲れてやっと立ち止まって
振り返ってみるけど
そこには決して
誰もいなくて
ただ雲が流れる
好きか 嫌いか…
そんな単純な気持ちじゃない
今僕が想ってることは
瞼で遮ったのは昨日のほうさ
次の明日へさあ
歩きだそう