詩人:アサスケ
受け入れていたはずの
痛みや悲しみが
突然溢れ抑えきれなくなって
声を殺して泣いた
孤独のトンネルの
その先の光なんて
探すことさえあきらめていて
歩き続ける覚悟はとっくにできていたはずなのに
立ち上がれない
だけど君が叫んでくれたんだ
暗闇のその向こう側から
「がんばれ」じゃなくて
「一緒に乗り越えよう」と
その声頼りに
走りだし
くぐりぬければ
暖かい陽射しの中
待っていてくれた君が
そっと抱き締めてくれた
目の前でぬりかえられていく景色の中
繋いだ優しい手は同時に
力強く
どんな頑なな憂鬱だって顔を背け道をあけてくれる気がしたんだ
光のアーチを2人でくぐり
涙拭って
今ここからまた歩き始める
ありがとう
君の隣なら
恐れるものはきっと
何もない