詩人:さきネコ
春風がだんだん 秋の風になっていって
満開だった 桜も消えて
いちょうだけが 舞っていた
どこかさびしい この季節は
いつも心に 隙間風を流し
楽しかった あの頃の記憶が
遠い昔の 思い出に変わってく・・・
時は静かに 私の横を
そっと すり抜けて前へ進む
引き止めることは できないけど
追いかけることなら できる
木々をかき分けて走る
並木道をただ ひたすら走る
夢中になって 気がつくと
いちょうがまるで 雪のように・・・
春の桃色も好きだけど
秋のオレンジも 大好きで
夏の黄色も 冬の白も
四季の色すべてが 大好きで・・・
時は静かに 私の横を
そっと すり抜けて前へ進む
引き止めることは できないけど
追いかけることなら できる
だから 私は追いかける
風をきって 未来へ走る
時には疲れて 歩いてもいい
それでも 追うことをあきらめないで