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詩人:夢野咲道
一人でいると一日が とても長く感じる
なぜか君の顔さえ 今は懐かしい
道は閉ざされて 想い出は溶け込んで行く
心のままに生きていける 人はもういない
遠い街の灯 駆けて行く風に 君の声が遠去かる
何にも見えないよ 何にも見えない
君の悲しい言葉の中で 忘れようとしてる影
そんな僕に問いかける 人は誰もいない
窓を叩いて北風が もうすぐ冬だと言う
誰かに逢いたいけれど 今はもどかしい
街は木枯らしで 何もかも吹き飛ばして行くのか
遠い街の灯 ゆらゆら揺れて 僕の声は届かない
もうじき冬だね 嫌いな冬さ
僕は失くした言葉のかけら 探そうとしていたのさ
いつも通りに夜は暮れて そして僕は一人