詩人:ヒギシ
煩わしい荷が細っちい肩に増えてく平気な顔をして綱を渡るこの人混みはサーカス得意気な笑み浮かべ足掻きモガキ踏ん張って不幸せな顔が視界にチラついて幸せの裏面を垣間見てはギクリと嫌な汗をかく何もかも化かし合いのこの世間はお化け屋敷何かが追いかけてくる後から付いて来るガバッと背中にへばりつかれて先の見えぬ綱の上を歩き続ける 今日も昨日も明後日も