詩人:裕樹
桜の日の思い出
小さな公園にある
一本の桜の木の下で
泣いている君に
笑顔で声をかける
“大丈夫?”って
声に顔をあげる
差し出されるハンカチに視線はうつろ
スローモーションで散りゆく花びら
これから先も
ずっと隣にいることを
少し肌寒い夜の
桜の木に誓い
眠ってしまった君に
笑顔で声をかける
“大丈夫?”って
声に顔をあげる
差し出される手に眠っていたんだと気づく
スローモーションで散りゆく花びら
今でもまだ思い出す
桜の木の下で君(あなた)が
見せた笑顔を…
2009/04/07 (Tue)