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詩人:高級スプーン似
久しぶりに
きみのことを
読みたくなった
イルカに乗った
兎のような
かなしい安心がほしい
今なら何を
書きますか?
ぼくはこのとおり
あの頃からあまり
どこにも
進んでいませんが
読みたいなあ
読んでほしいなあ
糸電話の受話器を
話さずに離さず
持っているだけで
繋がっている気がした夜
あの日
きみはどこを
歩いていたのか
まぶたを閉じても
見えない場所へ
いってしまって
もう
だんだん
少なくなっていく
好きな人たちは
バカを殺ったアイツは
どこかへ
けれども
ぼくはここにいる
よかったらまた
一緒に書きませんか?
久しぶりに
きみのことを
読みたくなった夜
あの日と変わらず
ここにいて
あの日のように
書いている
メリークリスマス
痛い時にはEVE