詩人:どるとる
深い海の底から
いつか這い上がって
こんなに小さなプランクトンから
こんなに大きな人になりました
なんの理由かはいまいちよくわからないけど
この世界のはじまりは暗い宇宙の中で大爆発が起こって
そして地球の基礎ができたらしいんだ
やがて海ができて
それで空ができて
今度はいろんな生き物が生まれて
にぎやかな生態系が築かれた
そしてすさまじい
時間の流れで
幾年も幾年も
地球は進化を
繰り返して
僕が生きる
今日まで
こうして
止まらない流れの中で今も進化をし続けてるっていう話
とりあえず
僕は今日も生きてる
それを誰ひとりとして否定することはできないんだ
もう理由なんてどうだっていい
理屈なんて考え出したらくだらないよ
もうここにいるだけで生まれたこと受け入れてしまおう
つまらないこと考えるより今生きてるこの素敵な時間をもっと楽しもう
それぞれ
生きてる意味を見いだすその日が誰にでもやってくるはずだ
どんなにちっぽけな理由だとしても
それをばかにすることは愚かにもほどがあるよ
今はただ 未完成だけど きっとつぎはぎだらけのプライドだけど
だから生きてる
それでヨシとしよう
だけど生きてる
すり替えはお早めに
そしていつかはこの長い進化にも終わりが来るのだろう
白紙にもどるその日にはもう僕はここにはいないから
何も悲しくはならないだろう
そんなこと考えるより先ずは今を精一杯に生きてみよう
生き方なんて
着飾らなければ
荒っぽくたって
それは生きてることに変わらないよ
いいじゃないか
それが人生ぞ。