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[92710] 2つの砂時計(前半)

詩人:甘味亭 真朱麻呂

僕と君をいつもいつも不安にさせる
流れる時間の速さ
年を重ねれば重ねるほどに不安は増していく
気づけば私はあなたを追い越して
私の方がお姉さんになっちゃって
少しだけ悲しくなってしまった
時間の流れが大切な何かを当然のように奪っていく
その何かは今も私の中にうっすらと記憶として残っている

あなたと私を繋ぐもの
それは
2つの砂時計
限られた時間の限られた枠の中で私たちに何か大切なことを教えてくれる
それは言葉じゃうまく表現できなくて
思い出せば思い出すほど影を潜めて正体を隠す 愛という名前の解けないパズル

時間と時空が重なりあって
今という現実を形作る
いくら後悔したって
お願いしたって
かえらないし戻らない
それが時間という一回きりのリアルゲーム
投げ出して放棄するまで止められない
折り返さないたった一回の片道旅行

2007/01/03 (Wed)
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