詩人:まとりょ〜鹿
僕らの生活を紐解くに
まずは鞭と縄が必要さ
寒空の歓楽街
男を棄てきれなかった
そんなチキンな学生を
妖艶な程にド派手な女
そんなキケンな娼婦が
気紛れに手招きしたのさ。『学生クン、いらっしゃい』
最初は何処でも誰でも
優しくキツく体を寄せ
僕を、一人の男として
売ってくれれば良いと
しかし君は違ったね。
薄暗い部屋縄でもって
妖艶にキツく体を縛り
僕を、一匹の豚として
踏みつけながら良いと
ゾクゾクしたよ君に。
この日から学生クンから豚と呼ばれる親密性。
学生もとい豚に君は
“ヤクザに追われてるの”と
半ば強制的に豚小屋
僕の部屋に飛び込んできたのさ。
愛を確かめる行為は御法度。
毎夜女の香りを漂わせ帰宅する君に
僕の理性は限界なのさ
だから君の居る店に
常に足を運ぶのさ。
お金を払って
鞭を振るわれ
愛を確認するのさ。
束縛は嫌いなクセに
僕を縛るのは大好き
そんな君と暮らし、金を払うのさ。
どうだい?ゾクゾクしただろう?