詩人:栢徠
そこに写っている一年前の君
今はかけていない眼鏡をかけて
今と同じどことなくやる気のない姿勢
あまり違わない
でも、全然違う
周りと同じ制服に身を包んだ君
私が知らない君の姿
周りと違う私服に身を包んだ君
私が知ってる君の姿
ふと、顔をあげると他の男子と騒いでる
君の視線の先には私の卒業アルバム
君の知らない私がそこに居る
「コレだろー」
「その写真は見るなー!!」
慌てて走り寄る私
楽しげに笑う君
テーブルの上の卒業アルバム
君の笑顔を写しながら
私の笑顔を写しながら
今の私達を見ているのだろう