詩人:どるとる
青春のシミみたいに
いつまでも心に染み着いてる
幼さとみょうな大人への憧れが僕を中途半端にさせてる
都合のいいときだけ大人になりたくて
いつまでも本当は子供でいたくて
悲しいことも
嬉しいことも
それなりに感じてきた
出来損ないとはいえ
ちゃんと痛みは感じるから
僕なりに悲しかったよ
僕なりに嬉しかったよ
不器用だけど
愛想はないけど
わかってほしい
それだけは
所詮僕なんていつかは跡形もなく消えてしまうのさ
だから今を精一杯生きたいけど
あまり面倒なことはしたくない
たとえ何かを失っても勝ち誇ったような顔で金に埋もれる人生よりも小さな幸せの中で生きていたいから
余計なものはいらない
貧しくても心の豊さがあればきっと僕の場合は生きていける
人間としては最低かな
でもどれだけばかにされても
曲げられないのさ
きっと俺だけじゃないだろう
そう思うのは
悲しみも 喜びも
いつかは僕から手を引くように 何も感じなくなるから
それはさみしいから
そばにいてよ
この幼く生意気な僕のそばにいてよ
ひとりじゃ本当はさみしいのさ
でも僕は群の中じゃはみ出し者だから
ひとりで黄昏ているだけなんだ
意地を張ってるだけじゃないんだよ
ちゃんとさみしくて
それなりに悲しくて
何かと頑張ってて
多少は努力をして
傷ついてる 痛いよ
心が生きてる証だね
明日も面倒だが、
生きてゆくつもりさ
決心は曖昧だが、
生きさせてもらうぜ
生きる権利 そっと掲げて。