詩人:阿修羅
泣き叫んだ、記憶とか
無い
何かいつも
どこか遠くを視てた
そんな気がする
雨が降る音がする
其処へ堕ちても
何もないのに
頭が痛い
笑えない事は
仕方ないのに
責め立てるような
物言い しないで
銃口を
何処へ向ければ
僕は
少し楽になれるだろう
ささくれを剥くと
生きた皮膚まで
剥いでしまった
とめどなく溢れる
何かのように
体が言う事を聞かない
重い
しんどい
なにもない
つんざくような
機械音
シュレッダーで
引き裂かれる瞬間を待つような
吐き気にも似た其れ
2007/11/11 (Sun)