詩人:甘味亭 真朱麻呂
想像という名の舞台の上でしという幕切れまで踊り尽くす
ふたりだけのくるった愛のワルツは続く
今日も明日もふたりだけの世界の中で
彼女だけの世界の中で彼女だけしかいないように思えても哀れむような目を気にすることもなく後目に彼女は楽しそうにくるったように笑うだけなんだ
笑うだけなんだ愛する人と踊れる楽しみを孤独からやっと解放されたと絶大なる勘違いをしてそれに気付もせずに
気付きもせずに
ただ彼女は踊ってる
今日も明日も
僕からいえばそんな人はいないのに愛する人とステップを踏んでるんだと彼女は楽しそうに笑い僕にいう
くるったような目でいつも楽しそうに笑いながら
永遠に幸せな人なのかむなしい人なのかわからない僕はただただわけもわからず立ち尽くすばかりだった……
彼女の異常なまでの想像の前にただただ口を開け唖然とし
終始、
冷然とするのみだった
冷然としざるを負えなかったから
冷然とするしかなかったんだ
ただただ冷然と…冷然とするしかなかったんだよ。