詩人:ユズル
ゆらり ゆらめく いつもそう
小さな石ころが 叫ぶけど
自転車は風に 押されるまま
結局 固いはずの石ころだって
迷いながら 曖昧な白さで
晴れない空に のぼっていく
ちょっとだけ きつく
走るこの痛みの 理由さえ
朝と夜を 繰り返すうち
かたちを変えていくから
わたしの頭は ぐちゃぐちゃだ
まぶたを閉じて いようかな
遠い国を 思い浮かべて
けれども 冷たくはなれない
甘い飴以外 与えたくない
弱さと弱さを 掛け合わせたら
ねえなにか 生まれるのかなあ
ゆらり ゆらめく いつもそうだよ
2011/03/04 (Fri)