詩人:甘味亭 真朱麻呂
歓びの花が世界に咲いたならいいと思う
心から願うことのひとつでもあるのです
幸せという名前のいくつかある望みの種を心の畑に蒔いたら
いつかそれが花を咲かせる時期(とき)まで待てばいいのさ
歓びはいつか絶えるものなのかな
違うよ歓びはずっと在り続け生まれるものなんだと心の中にいつでもいるそんなやさしい眼をした誰かが僕をその瞳で見つめ笑いかけながら教える。大切なことはいつでも胸にあるんだとそして忘れてしまってるような事もすべて気付かせてくれる
いつか蒔いた
あの日蒔いた
幸せの種が希望という風に乗りまた春になれば桜が町中を桃色で染め人の心を幸せで満たすように
楽しげな声と共に僕の心に忘れてた大事なこと気付かせるためにまたしかるようなでもやさしいまなざしで見つめながら心に伝え届けるのさ
そんな思いのすべてを
心隙間もなくとめどない愛とやさしさで満たしてそのぬくもりという温かさで埋め尽くすように
心にちゃんと今しっかり届いたから
その声その思い
世界にただ一つの僕が愛してる君がただ1人であるようにこれもまた同じようにたった一つの言葉で僕を長い土の中から目覚めさせるように
希望がまた次の幸せの芽を出し寒かったあの冬の君のぬくもり
ささやかな場面
温め合った手をつないで帰ったあの夜の道でキスしたこと
思い出させるように歓びはそんな暮らしてく日常の中にこそ潜むものさ
そして冬にみたあの素晴らしい夢がまた僕らの瞳に今年も舞い降るだろう
歓びの花はこの冬を越せばまた心に咲き
今はまだ種だけど
明日になれば冬に近づくにつれてだんだん幸せは芽吹きだし
やがて気付いたときには夢から覚めたように僕らの瞳に映る
満開に咲く歓びの花
輝きながらいつまでも僕らの心の中に大好きな歌のように残る少し切ない気持ちと少しの希望懐かしい思い出の中の景色