詩人:あいる
「メリー」
終わらない、じゃれ愛を延々と
朝・昼・晩とも三食いつも
離ればなれでも
パーティーだ
携帯に触れるだけで、僕らは繋がり
おやつどきでも、しゃべりっこするよー
君は僕に、何度も聞く
「私を好き?」
例えば、
港に着かない
豪快な航海
いつまでも大海原をぐるぐる巡る
大部屋では、詩歌読みダービーギャンブルでもいかが?
それぞれのドア
コブシで叩こうとしてんのは誰だい?
でも、それ見て乗り手が増えるから、計画は続行されちゃうワンダー
枯れてからがピーク
紅葉にとける船
まるで動く割烹で、樹木製生かし草花がそのままテラスに咲いて
メインデッキでは、
ナイターシャワーでロマンづくりを補佐
僕ら・チアボーイの出番
海に浮く灯台の明かりの暖色ではじけ飛び
潮騒の咆吼にハーモニーするライブ合唱さ
よしっ、
もう、こうなったら、
やっちゃえ、行っちゃえ
「太平洋ど真ん中ツアー」
空中に浮かぶ旅館で、
皆ではしゃごう
銀河の奥から、おいでと叫ぶキリストが、
仏陀と手を組んで 待ってくれてるらしいから、
メリーなんてもんじゃない、
ベリー・マリー
バリューセットの、
21世紀アドベンチャー・デイズ・アンド・ナイツ
星屑の微熱をうばえ、
星空に虹を懸けるよ
こういうの、全部
カウントダウンのせい
イブまであと20日を切った
ほどよいアプローチの日々
でっかい太陽を海に沈めろ
シャープな月とルンバを踊ろうよ
君も目のきらめきに、とかし込め
どうか来ないで、12月25日
ずっと24日目前までの、“雪待ちぼうけ、カレンダー眺め小僧”で居たい
終わらない、じゃれ合いを 延々とする
師走雪を抱き
白ヒゲをたくわえる
僕ら
顔・見合わせて笑って、
拍手だけのカラオケが、
胸なでて、うれしさそそる
みんなは、互いにお互いを何度も聞く
「私を好き?」