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詩人:山崎 登重雄
恋愛とラジオ体操 / 背伸びで始め深呼吸で終る
コウノトリの誤配 / 早すぎた僕 倍速で生きる君
さよならインディアン / つかなきゃいけない嘘がある
日本の少子化対策 / 俺が理性を捨てればイケる
地球的規模の人口増加 / ゴム会社の陰謀かプロの仕業
人間観察 / 品定めって言えばいいのに
板ばさみ / 何かと誰かと結構せつなく
したじき / いつだってハートはペチャンコ
極悪非道 / 愛を失ったとき
駆けつけ三杯 / 君の今まで飲み干してから
イリュージョン / 隠したり出したり種も仕掛けもタップリとね
ハンドパワー / 触れることなく消えて
NOW! / 一瞬で魂を盗られあなたは勝ち誇る
神様はブレンダー / 巧妙に配合を変える だから似た人ばかり好きになる
俺は下戸なテイスター / 惚れっぽいのさ
恋愛プルーフ / 甘く薫り苦く走り辛く萌え強く哭く
ワイナリー志望 / 安定した温度と湿度で君よ眠れ
後遺症 / 言語野から大切な言葉たちが消えた
記憶障害 / 何か大きな心因性ショックを受けたようだ
ほかにも / 次の恋まで植物状態が続くだろう
鈍痛と断片 / 時折何かを思い出すらしく泣いている
恋愛 / 臆病だけど僕は志願兵であり続ける
いいんだよ / 喜怒哀楽とじっくり話し合ってみるんだ
サーキットの羊 / シグナルはいつだってオールグリーン
ウサギと咬め / 誰が信じただろう 勝因は挑戦をした勇気と忍耐
僕は弱いよ / でも決めたんだ僕だけは僕を信じていく
離婚 / 法が定める出稼ぎ 大切な人に変わりない
俺の子 / 似てるから恋愛させたくないんだ
でも俺の子 / 勝手に惚れていく でも経験が未来を拓く
彼女の憂鬱 / 何年後かに俺がふたり完成 辛いだろうね
予知能力 / 男は男でつるむよ 涙の意味を教えておく
彼女へ / 上手に恋をして生きて 心からありがとう
それぞれの荼毘のとき / 過去は過去 お互い涙で笑い流すだろうさ
恋路の果て / 幾つになっても忘れないで行こう当然の痛み