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詩人:甘味亭 真朱麻呂
精いっぱい目いっぱい手を伸ばしつもりだったけれどとんだ予想はずれで
終わってみてそれ今だ!と思って引き戻してみたけど何もつかめなかった ああ
君と歩いてきたこの道の距離やその中でであったいろんな困難や越えてきた壁の数だけ君に追いつける事が許され 愛すことがはじめてそこで出来るのさ
許されない罪をおかしてでも君を愛す勇気が僕にもあったらよかったのになあ
そしたらあんな悲しいお別れはしないですんだのに
悲しみの町を蒼く染まった瞳のまんまで悲しくしか見えない景色を瞳に映しぶらぶら歩く 街灯に照らされた想い言葉にならない事はしまえと思ったばかりに暗示にかかり言えなくなったなんてなんてふざけたへたくそな言い訳だろうな 思わず情けなくて笑ってしまったよばからしさにあまりに人事じゃないきつすぎる切なさやもどかしさ抱えた胸なぜか笑みがこぼれた
影を伸ばす車はライトを点灯し始めた夜行き交う 俺の気持ちを察したように遠ざかる灯りが少しばかりやさしく見えた
そうだよなそうだよな
あのとき君の言おうとしてたこと少しでも気遣わなくても気づかないまでも何となくだってよかったんだ察していられればこんな今みたいな結果にゃ絶対ならなかったのに…ならなかったろうなんて今さら悔やんでみてももうとっくのとっくに過ぎた過去のことだ
車は通り過ぎる 想いなんかいいんだ言葉にならないまでもちょっと思ったら忘れるくらいで
ずっと遠くへ 言葉なんて消え去ってはまた生まれ…それを繰り返すものだから誰かは違うというかもしれないが少なくともそれが僕の中での紛れもない真実であることに間違いはないのだから
つぶれそうなバーの軒先へ飛び込む 今すぐ美人のママさんじゃなくても 少しは酒で紛れるならいいや この悲しみ紛れるだろうから… やれるだけできるだけやったんだから
悔いはない悔いはない後腐れなどない