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詩人:甘味亭 真朱麻呂
鳴り止まない時の音が今日もこの耳に聞こえる
心に刻むたくさんの思い出よりも鮮やかな記憶
あの日からだんだんと色あせていった目には見えないかすかで一番なくしちゃいけなかった確かな幸せ
ぼんやりとしたまなざし落としてなにを見ていたんだろう
節穴のようなうつろな目でなにがつかめると思ったのかなにを勘違いしたのかそこに見えてた正しさを踏みつぶした
くだらないつまんないと言いくさりながら
心のどこかでたぶん自分の愚かさを自分が一番わかっているという絶対の安心感があったと思う
少なからずそんな思いがあの日の僕を尽き動かしていたんだろう
次々に時は過ぎ日々は流れその中で僕はなにを知りその知った何かをこうして生きてる毎日に役立てたのかな 役立てなかったのかなそもそもなにも知らないのかな なにも知らない空っぽな頭でただ楽しいことばかり考えて夢物語だけむなしいままにみてたのかなあ…
ひとつずつ 少しずつ
重ねていったものがやがて崩れさっていた こみ上げる悔やむと自分に対する愚かさが涙を流す
くり返す毎日まだまだ続きそうです そして気がついたように夢から覚めるみたいにほら僕はもうこんな歳でいたんだろ
しょうがないやなんてもう通用する歳でもあるまいし
ひとつずつ…少しずつ色あせてくものをどうやったって止められなかった 絶対のものだから それだけに間違いは許されず戻らないから公開などしても無意味
もってのほか自分が悪いだけさ むなしさにさいなまれなにをせめても結局は自分が一番悪くて おおもとででも自分をせめたって戻るわけでもないしむなしくなるだけだから
さようなら 思い出に 遠い過去 過ぎ去っていく
昨日に永遠のお別れさ 少し遅いさよならだけど
これだけは言わせてよね さようならくらいは言わせてよね
悲しいんだもん。