詩人:どるとる
常識なんて 僕には
道端に落ちてる
空き缶も同然さ
そりゃ良心があるから良い悪いの区別はそれなりに心得ているけど
なんだかかったるい
常識っていうのは
あれを守れ
これを守れ
言われたとおりに動け
もうそんなセリフは聞き飽きたのさ
自由はどこだい?
縛られた社会生活
空き缶みたいに
僕も蹴られて
あちこち
凹んでる
ああ心は重傷です
いたわってください
なぐさめてください
口が裂けても言えるもんか
弱いくせに強がって
意地を張るのは僕の悪いクセ
涙がポロポロ
ほほを伝う日には
きっと
心に傷を抱えるだろう
でも負けないぜ
でも負けないぜ
空き缶の唄
歌いながら
僕は歩いていく
なし崩しに崩れていく 常識の崩壊
著しいこの世の中
誰が悪い?
何が悪い?
違うよ
たぶん
それぞれの心がけ
しだいでどうにでもなるんだよ
僕の良心がそう叫ぶ
空き缶みたいに
あちこち
蹴られて
やがて
利用価値が
なくなったら
ポイ捨てされてもおかしくないくらい
危うい世の中だから
覚悟を決めて
働く
今日もなるべく生真面目に生きてはいるのさ
愛想笑いなんて
本当は嫌いさ
お世辞も
嫌いさ
おだて役なんて
もっと嫌いさ
自分隠さず
もっと本当は
自分をさらけ出して
暴れたい 暴れたい
壊れたい 壊れたい
壊したい 壊したい
常識の中にひそむ
不条理を暴きたい
空き缶みたいに
僕も蹴られて
あちこち
凹んでる
ああ心は重傷です
いたわってください
なぐさめてください
口が裂けても言えるもんか
弱いくせに強がって
意地を張るのは僕の悪いクセ
常識なんて 僕には
道端に落ちてる
空き缶も同然さ
場合によっちゃ蹴り飛ばしてやる
でも何年先
何十年になるものか…
風当たりばかり気にしてしまう弱気な僕じゃ追い風は期待できないね
でも負けたくない
いつまでも空き缶じゃ哀しい。