詩人:ヒギシ
行き過ぎたネガティブ思考その口は生ぬるい 澱んだ沼の底寄り添うように重なる闇ばかりを啄んで重く沈み込んだ泥へ首をもたげては遙か上方煌めく水面に焦がれる潜行する水鳥があんたの目を突っついた低い悲鳴を上げて零れた泡が濁りを越えて青い空へ向かったあんたの身体から出たものが憧憬の光にさらされた棄てたこと 放れたこと惜しむんじゃなくてまだ間に合うからもう一度食らい付け目玉が光をとらえるうちに本当に手遅れになる前にさぁ