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[118633] こころのレール

詩人:甘味亭 真朱麻呂


離れてく 離れてく
その距離が少しでも縮まるようにと祈るばかりじゃだめなんだ
どうしてなんだ
言葉にならない気持ちがいつもそんなときに涙に変わる
そしてそんなときに限りそんなときこそなぜだか僕は言葉がへたくそになり口べたになったみたいに言葉を失う
なにも言えなくなるんだ ごまかすみたいに泣き出す胸の奥とめどない とてつもない涙あふれ そして嬉しくて仕方ない心だけが知ってる心の扉の開け方を僕はなぜか君に教わる
まさかとは想ったけどこの扉は君が開ける 開ける やさしさを分け与える苦笑いの似合わない人
僕の目の前を通り過ぎてく いつもの付け入る隙のないほほえみ浮かべて 浮かべて またこころのレールをまたいでそれたって 大丈夫大丈夫 また行ける
まだ知らない
まだ行ったことない世界へも行ける
小さなことからすべては始まってくやがてその小さな始まりが幸せな未来を形作る鍵があるのさ だからだからこそ握りしめ抱きしめるように僕はひとり仲間と別れ旅に出に恋に走る 定められた運命 に逆らうようにあらがうように 今走る
新しい明日を描き出したくて ああ描き出すために 少しでも痛みが和らぐようにひた走る 駆け巡り行き過ぎてく季節(とき)がそれぞれの思いかき消すように雨は降り泣き崩れ声を上げる僕がそこにはいた そこにいたんだ もう二度と還らぬ同じ日はない今日という特別の日のために 瞳に映る世界それでも わからないことばかりの世界だけれどねえ
逃げない逃げない僕は逃げ出さず 最後まで走りきるよ 走りきるんだよ ただ予測できないことばかり降りしきる悲しみと苦しみの豪雨の中を走る 走る 走るよ それでも だとしても なんにしても
いつまでもいつまでもその中をそんな世界を誰もわからない答をアァア探し続けて 探し続けて ずっと。

2008/01/08 (Tue)
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