詩人:す〜
僕が初めて本気の恋をしたとき、
僕の瞳には大好きな君へと繋がる赤い糸が見えた…
真っすぐピーンとのびた赤い糸は歪む事無く僕の小指から君に向かっていた。
僕は切れないように、絡ませないように、時間を懸けて手繰り寄せていった。
そんな時君への恋は突然終わりを告げた…
「なぜ?‥」
「赤い糸はまだ切れてないよ…」
赤い糸はピーンと張っている。
僕にはまだ赤い糸は見えているのに‥
でも君への恋は終わった。
大好きな君への恋は終わった…
僕は諦められなくて赤い糸をじっくりと見つめ直した。
よーく見ると君に向かってのびていた赤い糸は、君に絡まっていただけだった。
でも絡まっていたその赤い糸はまだ切れてなく、その先にのびていた…
未来に向かってしっかり歪むことなくピーンとのびていた。
僕にはそう見えた。