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詩人:箕喪 木陰
心に咲いた花
君の花は何色―――?
傷ついた花びら 一枚一枚はがれて
何もない空間を 涙のように散ってゆく
涙を流した分だけ 人は強くなり
誰かを傷つけた分だけ
人は痛みと苦しみを知る
割れてしまったコップは
いくらもとの形に戻そうとしても
割れた跡は残ってしまうように
いくら記憶が薄れても
そのときに味わった痛みは
傷のように残ってる
人には色があって
自分の色は自分にはわからない
心の中に生まれる花
君の種は何色―――?
あなたの手でまいた種
あなたという大地に
どんな花を咲かす―――?
まだつぼみがひらかないのなら
ならば育てましょう
愛を込めて 大切に
花が咲いても
枯れるまで・・・・・・・・・