詩人:乙
彼の眼を手に入れたなら、きっと、
僕の世界はもっと素敵!
貴方が、余りにも綺麗な笑顔で笑うので、
僕は、此の世界の鈍色に嫌気がしたので、
二人手を取り、逃げました。遠く、遠くと逃げました。
空色変化、露草の紅、輝きに魅せられては、
水芭蕉を渡って次の場所へ。
素敵!
こんなにも綺麗な世界が、僕の近くにも在ったなんて。
僕の知らない七色、君が教えてくれた輝き。
其の綺麗な笑顔。
其れだ、僕には持ち得ない、一番の素敵は、其れだ!
ねぇ。君の眼、僕に貸してはくれないか?
そうすれば、ねぇ、
きっと、僕の世界はもっと素敵!