詩人:風端
クマのぬいぐるみを公園に置き去りにする(あれは爆弾だ)ベンチに腰掛け俯く可愛いあの子(けれど安い布とフェルトのカタマリ)どんよりとしたお空はまだ大丈夫(湿っぽい空気)とある月曜の朝何の変哲のないぬいぐるみは爆弾となった(でも何の変哲もないぬいぐるみだったので爆発しなかった)最期に犯人がその小さな口で小さく微笑う