詩人:たかし ふゆ
季節に追い抜かれたあとはいつも、見失ってしまう記憶の中でのみ何かが輝いているのに目が覚めれば、一年後の未来が来ることに微かな怯えを感じている風にどよめくシュロの樹の葉波のさざめき落日の光景イルミネーションと、寄り添う恋人たちと、雪迷い、立ち止まりほんの少しだけ前に進む、僕ら