詩人:ちしゃ菜
ボクはね、
ダレかが傷つくのが怖いんだ。
ダレかがボクのせいで涙を流すなんて。
そんなことは絶対にイヤなんだ。
だから。
傷つくのはボク一人でいい。
涙するのはボク一人でいい。
例えそれがお前であっても同じだよ。
ボクはイヤなんだ。
オレは、
傷つくことなど恐くない。
お前がオレをかばう必要なんてない。
そんなことは絶対にない。
だから。
お前が傷つかないように、オレが盾になろう。
お前の涙があふれる前に、オレがぬぐってやる。
お前は知らない。
お前が傷つくことで、
オレが傷ついているということを。