詩人:華亥羅区凶
風の中
一人立ってた
水の中
意識漂って
めまぐるしい日々は
記憶の奥底へ
罪悪感に
耳を塞いで
叫び声は
荒野に消えた
砂漠の蜃気楼
見えるのは俺の愛
ゆらゆらと
ただゆらゆらと
日常など忘れて
夢の世界
笑ってる
君の頬は
ひきつって
泣いてる
意味も知らず
理由も知らず
俺の頬が濡れてゆく
何があったのか
記憶の奥底は
真っ暗闇
俺の言葉は
深紅の剣
君の瞳が
深紅に染まって
空は
灰色に染まり直した
嗚呼悲しみ等知らず
嗚呼喜び等知らず
何も聞かないで
ただ
ただ
ただ…
冷たい牢獄に
閉じ込めて
2003/12/21 (Sun)