詩人:村和緒
八王子市がやって来て卵割りの芸を見せてくれた節子が死んでもう五カ月になるのか節子の好きだった清元はもう見に行きたくない八王子市は俺のそんな心の中を知る由も無く、卵割りをぽつねんと続けて居るあんなに人に教えるのが下手だった俺も今では地名にすら芸をしこめる程に進歩したんだ誇らしげに芸をする八王子市が誇らしげに芸の終了後に胸を露わにせんばかりに胸を反らせる姿と俺のハートが重なった