詩人:船乗り
恐ろしいもの 恐ろしいものなぎかあらしか人食いざめか夢かうつつか人食いざめか港かとても悲しい雲がふとる帆がおかしげにはためくはためく腹をすかせた人食いざめももぐった舵を握る肩に血が廻くアルゴナウタは鋼の体なぎもあらしも人食いざめもひるむ恐ろしいもの 恐ろしいものアルゴナウタのねぐらには人のこうべがひっそりとあるなぎもあらしも人食いざめも知らない