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詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン
あまりにもあっさりと
くずおれてしまったから
なにを失ったかさえわからずに
いや、
なにかを失ったということさえ
気づかないでいたボクたち
きのうの夕日の切なさとは違う
同じ太陽なのに
まるで生まれたてのようなすまし顔で
現れるあの朝日は
優しい最期を目指して
繰り返し
素敵になっていくきみに似ていて
ボクはまぶしくて目をつぶってた
きみのその強さがうらやましくて
ボクのわずかな強さを以て、
きみの弱さを補おうとすることを怠った
ほんの些細なすれちがい
出逢ったときから決まってた、
ボクらふたりが迎える最期。
新しい朝の光を浴びて
きみは今なにを感じてる?