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詩人:ハト
授業用のノートの隙間になら
いくらでもできた落書き
まっしろな紙を手にして初めて
怖いと思っただろ
この紙を
この空間を
汚す価値がお前にあるのか?
いくら色を使い分けても
芸術にはなれないんだぜ
情けなくて
消しゴム掛けたってな
その強い筆圧じゃ
キレイになんて
なりやしないのさ
取り返しのつくものは
どれくらいあるんだ?
その消しゴムは
どれくらいキレイにけせるんだ
あんたの絵筆が欲しいんだよ
ベタベタと塗り潰したいんだよ
笑っちゃうだろ
それでも情けない落書きは浮かび上がって来るもんなんだぜ