詩人:是清。
但赤く/首筋に/同じ印/其れが妾の/貴方を所有して居る証/唯一つ/多々有る理由の一つ/此処に在る偶然/運命何て云ふ/安い言葉を使ふ気は無いけれど/多分に必然と/信じ得る事も出来るでせう/ねえ貴方。/幻想等信じて居る余裕/そんな物無いでせう/ねえ貴方。/妾以外/高慢な貴方の目を/釘付けにする者等居ない筈/妾自身の/熱だけで/満たされて居る筈でせう/ねえ/ねえ貴方。