詩人:カクレクマノミ
どれほど綺麗なんだ
何が素敵なんだ
淀んだ空気に埋もれて
摩り替わった木々を掻き分けて
何を目指す
そこに何がある
ゴールを決めることは素敵かい
美しいのかい
僕には解らない
解らない
綺麗事のみの構成
反吐が出る
テレビCMもアイドルも新聞もみんな同じ
人でなしが搾取する
餌を撒いて魚が寄るのを待ってる
自由に生きることはもう諦めなきゃね
エゴでエゴを覆って
意味の無さに恐怖して意味を無理やりこじつける
現実は思いの外どうしようもないよ
生きるためには目を瞑らなきゃ
君が壊れてしまう
僕も壊れてしまう
影は光がないとできないけれど
闇は光がない時の影の名前だとは知らない
良いことはもはや良いことだと言い張ることしかできず
悪いことは道徳の範疇を越え君の足元
今更倫理もないのに何を語る
何を押し付ける
黙って飲むわけないでしょう
黙って従うわけないでしょう
僕らは自由に生きたい人間。
そういうのが人間。